タッチパネル式のアプリは多面的な認知機能がわかります

「認知機能」は、五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)、前庭感覚(平衡感覚)、固有受容覚(手足の位置を感じる感覚)などの「感覚」を受容していく機能であるとも定義されています。
この五感の感覚器官で情報を受信し処理する際に、人によっては感覚過敏(過剰に感じる状態)や感覚鈍麻(鈍い状態)であることが最近ポピュラーになってきましたが、固有受容覚も上手に機能していないケースもあります。 固有受容覚は前庭覚とともに身体の機能を把握するために必要な感覚の一つですが、特に手足の動きを把握する上で重要な感覚であり相手の動きを真似したり無意識に(リズミカルに)手足を動かしたりすることに大きな役割を担っています。

私たちが毎日無意識に行っている動作や行為は、感覚が下支えとなっていますが、これらの感覚がうまく統合されていないと、「上手に着替えができない」「運動が苦手」「不器用」など状態が生活の中で見られます。
タッチパネル式の認知機能アプリは基本的に、自分自身で視覚情報(文字や図)と音声情報で理解・認識し(入力)、できるだけ早く考え(情報処理・認知)、画面に手を触れて回答する(出力)という作業を行います。そのため、回答を間違う(もしくは遅い)原因が各タスクの認知機能に問題があるのではなく、各作業に必要な感覚がうまく統合されていない場合があります。
タッチパネル式の認知機能アプリでは、紙ベースの検査などではわからない、視覚情報と聴覚情報と運動機能の協応や感覚・動作の困りを発見するケースもあるため、多面的に認知機能の特性を調べることが可能になります。

(認知機能の見える化研究所)

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