【フラッシュライト】はワーキングメモリ(作業記憶)のタスクです

今回は脳活バランサーCogEvoの中で「記憶力」の認知機能を使うタスク
「フラッシュライト」を科学します。


「フラッシュライト」はライトが光る順番を記憶し、次にその順番でライトをクリックしていくタスクです。

フラッシュライトは単に記憶力だけでなく、一時的に情報を記憶しながら、その情報を処理する能力である(視覚性・聴覚性)ワーキングメモリの課題としても用いられています。


心理学では記憶を「長期記憶」と「短期記憶」に分類し、それぞれの機能的つながりや情報処理の仕組みを説明するために、認知課題の遂行に関わる情報の一時的な貯蔵としてワーキングメモリ(作業記憶)という概念が用いられています。※

そのためワーキングメモリが衰えると「読み書きの低下」「注意散漫」「聞き間違えによる誤解や思い込み」等の日常生活の遂行能力に影響を及ぼすとされています。

ワーキングメモリの加齢変化は「情報を保持しつつ処理する」能力の低下が原因と考えられていますが、現代のように情報量が多い社会環境では高齢期より前でも低下が見られると言われています。

また、加齢が記憶能力に与える影響に関する研究は数多くなされていますが、どの記憶が深く関わっているのかは様々な学説があります。

下図のような分類でフラッシュライトに関わる「記憶」を考えてみると、「フラッシュライトと行うこと」は作業記憶、「フラッシュライトで最高得点を出して嬉しかった」は体験に基づくエピソード記憶、「フラッシュライトの攻略法」は学習に基づく意味記憶、「フラッシュライトのやり方」は動作や一連の手続き(反復練習)である手続き記憶、等に分類されます。フラッシュライトに取り組む際に、自分がどの記憶が衰えているかを考えてみるのも面白いかもしれません。


これからも脳活バランサーCogEvoは、使う人の視点に立ったツールとして、エビデンス(科学的根拠)の取得だけでなく、より使いやすい技術開発に取り組みながら進化していきます。

※ (Baddeley A:Trends Cogn Sci,4(11):417-423,2000)

認知機能の見える化研究所

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