認知症予防のためには自身の気づきが必要

昨年12月25日に認知症施策推進のための関係閣僚会議の初会合(第1回認知症施策推進関係閣僚会議)が開かれ、新オレンジプランに代わる大綱を、来年5月を目途に取りまとめることが報じられました。これまでの「共生」を軸としたものから「共生と予防」の二本柱で施策を推進していくようですが、これは「認知症になっても住み慣れた町で自分らしくいつまでも」を堅持しつつも、「認知症にならないために(認知症予防)」に注力していくことを意味しています。

昨今メディア等でも「認知症予防」「認知症対策」という言葉をよく目にしますが、多くの人は認知症予防のために実際に何かをしているというわけではないようです。 2017年に生命保険会社が行ったアンケートでは、「認知症の予防に効果的な方法」「認知症の兆候を早期に発見する方法」に関心が高い一方で、認知症への備えについては「必要性は感じているが、準備はしていない」人が半数を超えると報告しています。

では、どのようにすれば人々は認知症予防に積極的に取り組むのでしょうか。 フレイル(虚弱)予防のプロジェクトで有名な柏市の取組みの中で、「フレイルチェックは自分でも簡単に使えて心理的負担のない(楽しさがある)、自分自身の気づきになるものが、意識変容・行動変容につながる」と提言しています。
つまり、医療機関等に受診するのではなく、「日常生活の近い場所で、自分で簡単に操作できて認知機能の変化に気づくことができるもの」が認知症予防において重要ではないでしょうか。

(認知機能の見える化研究所)

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