【ルート99】は微細運動のトレーニングにもなります

今回は脳活バランサーCogEvoの中で「計画力」の認知機能を使うタスク「ルート99」を科学します。


「ルート99」は、スタート地点から1つずつマスをクリックし、数字を順番にたどりながらより早くゴールを目指します。同じマスを2度通ることはできず、間違えた場合は「やりなおし」。合計3つのステージを短時間でゴールできると高得点になります。

「計画力」は、目的にあわせて手順を考え効率よく作業を進める力で、「段取り力」ともいわれており、「料理のメニューを考える」「旅行の計画を立てる」というのが代表的ですが、会議やイベントなどをスムーズに行うのにも必要です。

また、『将来の目標達成のために適切な構えを維持する能力』と定義される「遂行機能」の一部でもあります。

遂行機能の詳しい説明は「認知機能と遂行機能」を参照ください。

認知機能と遂行機能

「ルート99」は、《数字の認識》《持続性注意》《空間認知》のほかに、《手の運動と視覚の協調性》の機能を駆使して行うことになりますが、高齢者の中には、指先でのタッチパネルの操作が苦手な方もいらっしゃいます。

手先で細かい動きすることを「微細運動(ファインモーター・スキル)」といい、《目と手の協調運動能力》が関わっていますが、ストレスや抹消の血流の悪化によってこの運動能力が低下することがわかっています。

近年、銀行ATMだけでなく、セルフレジなど日常の生活場面でタッチパネルを活用する機会が増えています。高齢期は体を動かす粗大運動だけでなく、手先を使う微細運動も取り入れたタッチパネル式の認知機能トレーニングを合わせて行うことが大切です。


これからも脳活バランサーCogEvoは、使う人の視点に立ったツールとして、エビデンス(科学的根拠)の取得だけでなく、より使いやすい技術開発に取り組みながら進化していきます。

認知機能の見える化研究所

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