【見当識】は時間の見当識チェックと複数の認知機能トレーニングタスクでもあります
今回は脳活バランサーCogEvoの中で「記憶力」の認知機能を使うタスク
「フラッシュライト」を科学します。
見当識とは、時間・場所・人などから、自分のおかれた状況を理解し判断する能力をいいます。通常は見当識が保たれているため日常生活に支障をきたすことはありませんが、なんらかの原因でこうした認識ができなくなると、「誤って休みの日に仕事に出かける(時間)」「場所を勘違いした状態になり、そこから行動すると道に迷う(場所)」「人が認識できず、適切な関係が保てない(人)」等さまざまな問題が出てきます。こうした状態を「見当識障害」といいます。
「見当識が低下した際の支援を考える」(認知機能見える化ブログ)
http://cogniscale.jp/wp/cogevo-labo/2018/05/925/
「見当識障害」は、引越しや入院など生活における環境が変わると起こりやすく、また始めに日付や時間を間違える「時間」の認識の障害が起き、その後「場所」「人」の順で進行するといわれています。
脳活バランサーCogEvoのタスク「見当識」では、見当識障害の初期に現れる傾向がある「時間」に着目し、日付や曜日、時間を一昨日から明後日までの範囲で7~14の選択肢の中から回答していきます。
「昨日は」「明後日は」などの問いには作業記憶(ワーキングメモリ)が必要となり、また高得点を出すためには複数表示された項目から素早く正答を見つけ出す必要があります。
そのため、見当識だけでなく、注意・集中するスキル(注意力)、効率よく見分けるスキル(視覚認知力)が必要となり、繰り返し行うことで複数の認知機能のトレーニング効果も期待できます。
これからも脳活バランサーCogEvoは、使う人の視点に立ったツールとして、エビデンス(科学的根拠)の取得だけでなく、より使いやすい技術開発に取り組みながら進化していきます。
認知機能の見える化研究所