【ナンバーステップ】は計算力のトレーニングにもなる」

脳活バランサーCogEvoの中で「計画力」の認知機能を使うタスク「ナンバーステップ」を科学します。


「ナンバーステップ」は数字の書かれたボタンを順にクリックしていき、ゴールした時にそれまで通った数の合計が課題の数になるような道筋を見つけるもので、計画力のタスクに分類されていますが、計算力が必要なタスクでもあります。

計算を行うためには、数式列の存在を認識するための視空間注意、アラビア数字を認識するための視知覚機能、数的概念、計算システムなどが必要とされています。

また、数字の認識(形態の認知)は側頭連合野の下側頭回後半部、数的概念=抽象的な数の概念や単純計算は大脳左半球の頭頂連合野、複雑な計算は多くの領域が協調しますが、前頭前野の活動が中心と推測されています。

このように計算を行うことには複数の認知機能が関わっているため、記号の認識や文章の読解や推論ができない場合、算数ができない障害(計算障害=ディスカリキュリア)である可能性もあるのです。


数字を使ったパズルゲームでは「数独(ナンプレ)」が有名ですが、これは計算力を高めるのではなく、論理的思考能力・空間認識能力を高めると言われており、数段高いワーキングメモリが求められるため、前頭葉機能が衰えてくると行うことが困難になります。

一方、ナンバーステップは数字の認識や単純計算で構成した認知機能トレーニングタスクとなっているので、計算が苦手な傾向がある人や、ご高齢の方でも是非積極的に取り組んで欲しいと思います。

これからも脳活バランサーCogEvoは、使う人の視点に立ったツールとして、エビデンス(科学的根拠)の取得だけでなく、より使いやすい技術開発に取り組みながら進化していきます。

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認知機能の見える化研究所

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